児童朝会のお話(2/3)

みなさんおはようございます。3学期もあいさつ運動,先週まで頑張ってくれましたね。この写真,同じ人が2回写っていたり,この日たまたまいなかった人がいたりするかも知れませんね。ごめんなさい。写真に写っている人を褒めるだけのために紹介しているのではなく,笠岡小学校ではあいさつ運動を何度も何度も繰り返してやってくれていること,それが立派だと思うので,紹介しています。写真に写っていない人,許してください。これから先も,あいさつ自慢の学校を,いっしょに作っていきましょう!

さて,今日は2つのお話をします。1つ目。

表彰状です。笠岡小学校が,岡山県学校保健推進学校という賞をもらいました。岡山県の中で小学校はたった2校,そのうちの1校に選ばれました。とても,素晴らしい,名誉なことですから,まずはこのことを今日は紹介します。では,なぜ笠岡小学校はこの賞をいただけたのか。その理由の一部を紹介しますね。

みなさん,このことはよく知っていますね。保健室へ行った時, いつ どこで 何をしていて どうして どこが どうなった を伝えましょう。そして,どうして欲しいか,まで言えたらパーフェクトです!と聞いてきていますね。


赤がパーフェクトの人の割合,オレンジが4つから6つの言葉が言えた人の割合。赤とオレンジが,5月に比べて11月がぐんと増えているのがわかりますね。つまりみなさんが,ケガをしたり調子が悪かったりした時に,ちゃんと自分の体のことが説明できること,これは自分の健康のためにとても大切なことなんだけど,できるようになった人がずいぶん増えているということ。これが,賞をいただいた理由の中の一つです。学校全体でできるようになったんだけど,特にすごかったのが,1年生と2年生の伸びでした。

1年生は,5月にはパーフェクトの人はいません。オレンジの人もとても少なかった。それが11月にはこんなに増えたんですね。




2年生もすごいよ。5月から11月にかけて,赤とオレンジの人がこんなに増えました。





1年から6年を並べてみると,1年生2年生が,高学年の人と変わらないくらい,伝える力がついてきたこと,よくわかるでしょ。この1年生2年生の伸びが,学校全体の伝える力をぐんと高めたということです。1年生2年生に拍手をしましょう。


そして2年生の話をします。実は2年生,ケガをして保健室へ行く人がとっても多かったのです。そこで,「ふり返る力」を身に着けてほしいので,9月に

「目指せ!けがの少ない2学期」という授業を行いました。他の学年へは体位測定前の10分で「ふり返る力」のミニ保健指導を行っていますが,2年生はもうちょっと時間をかけてやったんですね。

すると,保健室へ来る人の割合が減ったのです。一番下にある去年の1年生が今の2年生ですから,2学期の2年生は,1年生の時よりも,2年生の1学期よりも,保健室へ来る人の割合が減ったということがわかると思います。これはたまたまではなくて,自分はどんなところでケガをするのかを知って,同じことを繰り返さないように学んだから,こうなったということです。2年生には,これからも同じように頑張ってほしいですね。皆さん,これだけ伸びた2年生に拍手をしましょう。

今紹介した賞をもらった理由は,ほんの一部です。とにかく,岡山県の中でもとても素晴らしいと笠岡小学校は認められました。これから先も,さらに自分の体,自分の健康を大切に考え続けていきましょうね。



2つ目は,2月になったということについてお話をしますね。2月は寒さがまだまだ厳しい季節ですが,少しずつ春の訪れを感じられる時期でもあります。朝,少し早く空が明るくなるようになりました。そんな様子を見て「春が近づいているのかな」と感じることがあります。皆さんは今,春が近づいていることを感じることがありますか?

2月は,冬の終わりでもあり,春の始まりでもある,という時期です。冬から春へと変わるこの時期,自然の変化にも目を向けながら,私たちも心と体の準備を春に向けて進めていく時なのです。



冬の間,木々は葉を落とし,動物たちは寒さをしのぐためにじっとしています。でも,春に向けた準備はすでに始まっています。この花,何かわかりますか?梅です。

だいたい2月には,梅の花が咲き始めます。2月は別名「梅見月」とも言われています。この写真は赤っぽい色の花ですが,梅の花には他にどんな色があるか知っていますか?白っぽい花もありますね。そして,土の中では虫たちが少しずつ目を覚ましたりしています。

鳥たちも春に向けて巣作りを始める準備をしているのです。2月ごろに巣作りをするので有名なのは,幸せを呼ぶ鳥と言われている,コウノトリです。コウノトリは国の特別天然記念物で,そうそう滅多に見かけることはないのですが,この前1年生は教えてもらったと思うけど,今井地区の酒井さんという方が,馬飼でコウノトリを見かけて写真に撮られていました。

それはともかく,花も,虫も,鳥も,こうした自然の変化が2月には現れ始めます。皆さんもこういう変化にぜひ気づいてください。校長先生,春が近づいているよ,と見つけたことを教えてほしいのです。

さて,皆さんに冬の終わりの今,この2月にしてほしいことを言いますね。寒い冬の間は,どうしても家の中で過ごす時間が増えますね。寒いし,風邪をひいてもいけないので,無理もないと思います。もちろん寒さにめげず,外で思いっきり遊んでいる人はそれでいいのですが,どうしても部屋の中へとじこもり気味の人もいると思います。そういう人も,例えば,体を動かすことを冬の終わりにしてほしいのです。外で遊んだり,運動をしたりして,体を元気にすることで春を迎える力をつけましょう。また,自分の身の回りのものを整えることも準備の一つです。ランドセルの中や机の上,自分の部屋などを片付けると,気持ちもスッキリしますよ。

春に向けて,今のうちに何かひとつ挑戦してみるというのも,とても良いことだと思います。新しい本を読んでみる,絵を描いてみる,苦手なことを少し練習してみる,そんな小さなことから始めてみるのもいいですね。



心の準備も必要です。春は,新しい学年や新しい生活が始まる時期でもあります。新しいことを始めるときは,わくわくする気持ちと同時に,少し不安な気持ちも出てくるかもしれません。そんなときは,自分の心の中を少し整理してみましょう。「今,自分が頑張っていること」「これからやってみたいこと」を思い浮かべてみてください。そして,「ありがとう」の気持ちを大切にすることも心の準備のひとつです。家族や友達,先生など,周りの人への感謝を忘れずに過ごすと,気持ちが明るくなりますよ。

自然は毎年,季節がめぐるたびに成長や変化を繰り返しています。それは,私たち人間も同じです。冬の間に学んだことや経験したことを,春に活かしていきましょう。例えば,2月の終わりには,1年間頑張ったことを振り返るのもいいですね。できるようになったこと,苦手を克服したこと,友達と助け合ったこと。そうした成長のひとつひとつが,春からのスタートをさらに良いものにしてくれます。

2月は「冬の終わり」と「春の始まり」の間にある大切な時期です。この時期にどんな準備をするかで,春をどんな気持ちで迎えるかが変わってきます。みんなの春が,楽しく素晴らしいものになることを願っています。




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