令和4年度第2学期が終わりました

本日,令和4年度第2学期が終わりました。今や全校児童が集まる機会はほぼなくなり,今回も各教室へGoogleMeetを使って映像配信を行って「終業式のお話」をしました。

以下に,その内容を簡単に紹介します。使ったPowerPointスライドもいくつか,合わせて掲載します。

この写真は,2学期にあったことのほんの一部,主に教室を出て活動した場面を紹介しています。ずいぶん前の出来事だなと感じるものもありますね。2学期は8月25日に始まりました。授業を行った日は全部で82日。長い長い2学期が,今日までとなります。思い出してみてください。2学期の始業式では,「とても暑いから熱中症に気をつけましょう。」ということを話しました。今,とっても寒いですよね。2学期は,始めと終わりでこんなにも気候がガラッと変わるくらい,長い期間だということです。

さて,その2学期始業式で,校長先生は2つのことを伝えました。1つは「健康で過ごそう」もう1つは「楽しい教室にしよう」。校長先生から見て,この2つのことはできたと思っています。体の調子を大きく崩す人はいなかったし,例えば保健委員会がやってくれたメディアコントロールの調査でも,みなさんが自分の健康のことを大切に考えている様子が表れていました。「楽しい教室」について,もちろん友達とのトラブルは少しくらいあったかもしれませんが,どの教室でも全員がしっかり授業に向き合う姿,全員で話し合いをして物事を決めていく姿,笑顔で活動する姿を,ずっと見てきました。まずまず,楽しい教室が作れていたと思います。

ところで,この数字を見て欲しいのです。パーセントという言葉は小さい学年の人にはわかりにくいと思うけど,何となく伝わりますよね。7月に70.7%だったものが12月には74.2%に増えたもの。これは一体何だと思いますか?ヒントを出すと,2学期の始業式にも,1学期の終業式にも話したことと関係あります。

1学期の終業式,2学期の始業式に,このスライドを見てもらいながらお話をしました。覚えていますか。自分の良いところを知らない人が,こんなにたくさんいる,ここは変えなきゃいけません。お互いの良さを認め合える,楽しい教室にすることが大事です,と話しました。

その同じようなアンケートを12月になってやってもらいました。その結果,7月よりも確かに自分の良いところを知っている人は増えてるんですね。これは,2学期になってそれぞれの学級で,友だちのよいところを見つけたり,自分の良さを知ったりする取組をやってきた成果だと思うんです。自分の良いところを知っている人が増えていること,すばらしいですね。ただね,これでもまだ,全校で60人以上の人が,自分には良いところがない,知らない,と思っているんですよ。

いいですか,みなさん。だれにでも必ず良いところはあります。絶対にあるんです。それを,自分で気づいていないからこの数字になっているだけです。なぜ自分で自分の良さに気づかないのか。いろいろ原因は考えられますが,一番大きな原因は,「友達から」良いところが認めてもらえていない,と感じていることにあります。3学期もそれぞれの教室で,友達の良いところを見つけて伝え合っていきましょう。そのことを繰り返していけば,きっとこの数字が100%になります。自分の良いところを笠岡小学校の全員が認められたら,笠岡小学校はもっともっと良い学校になります。優しい学校になります。一人一人が目標を持ってもっと頑張れる学校になります。先生達は,そんな学校になることを目指しています。

ところで,この2学期の間にとてもよくなったことがありました。それは,朝のあいさつ,相手の目を見て自分からあいさつできる人がとっても増えてきたことです。このスライドはこれまで何度も見せてきましたが,初めて話したときから時間が経っていますが,まだ朝のあいさつの良い習慣はちゃんと続いていますよ。

このことは,校長先生が言っているだけではありません。お二人のお話を紹介しますね。

笠岡西中学校 蛭田校長先生は,11月にあいさつ運動で来られたとき,こんなことをおっしゃいました。「今年初めて来たけれど,去年まで,子どもたちがこんなに声を出してあいさつをしてくれるのは見たことがなかったです。すごくよくなっていますね。びっくりしました。」

笠岡公民館の田邉さんは,ほぼ毎日校長先生といっしょに正門のところへ立ってくださっていますが,2,3日前に,「目を見てあいさつをしてくれる人がほんとうに増えましたね。ちゃんと続いているのがすごいです。」

お二人がほめてくださったように,良いあいさつができる人は増えてきました。

実はこの話も同じなんです。あいさつができるようになれば,みんな自分の良いところに気づくことができるようになるんですよ。なぜこの二つのことが同じなのか。ちょっとそのつながりを説明しますね。

目を見てあいさつができるようになるということは,相手のことをちゃんと認めるということですから,相手と信じ合えるようになるんですよ。

相手と信じ合えるようになれば,その相手の良さにも気づくようになります。優しいなとか,算数が得意ですごいなとか,いつもそうじをがんばっているなとか。そのことを,例えば帰りの会等でちゃんと伝えることができるようになるはずです。

そうやって友だちがほめてくれれば,自分のそんなところを見てくれていてうれしいな,と思い,それが自分の良さであることを自分でも認めていくんです。

つまりね,目を見てあいさつをするような,気持ちの良いあいさつができるようになれば,そのうちみんな,自分の良いところに気づいていく,すてきな学校になると言うことです。目を見てあいさつすることは,自分の良いところに気づくための第一歩でもあります。

そう,あいさつと自分の良いところを知ることとは,何も関係なさそうに思えるかもしれないけれど,実はしっかりつながっていることなのです。あいさつ自慢の学校をこれからも続けながら,100%の人が自分の良いところを知っている,そんな学校を,3学期から目指していきますよ。ぜひ覚えておいてください。

校長先生から冬休みの宿題を1つ出します。冬休みには,おおみそかやお正月があって,だれもが1年を振り返ったり,新しい年にはこんなことをがんばろうと思ったりします。みなさんも,「令和5年にはこんなことを頑張りたい」というめあてを作ってください。「将来のこんな夢に向かってがんばりたい」ということでも,「3学期には,これができるようになりたい」という目の前のめあてでも構いません。「一年の計は元旦にあり」ということわざもあります。一年の計画は元旦に立てるのがよい。物事は最初が肝心である,という意味です。大みそかやお正月に,ぜひじっくり考えてみてください。

明日から冬休みです。それぞれの教室で,どんな過ごし方をするかは今日改めて考えてくださいね。体の調子を悪くする人が一人も出ないように,願っています。1月10日の始業式を全員で迎えられることを楽しみにしています。長い長い2学期,よくがんばりました。おつかれさまでした。

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