令和5年度第2学期終業式のお話

皆さんおはようございます。この写真は,2学期にあったことのほんの一部,主に教室を出て活動した場面を紹介しています。ずいぶん前の出来事だなと感じるものもありますね。2学期は8月25日に始まりました。授業を行った日は全部で82日。長い長い2学期が,今日までとなります。思い出してみてください。2学期の始業式では,「とても暑いから熱中症に気をつけましょう。」ということを話しました。今,とっても寒いですよね。2学期は,始めと終わりでこんなにも気候がガラッと変わるくらい,長い期間だということです。

さて,その2学期始業式で,校長先生は2つのことを伝えました。1つは「目を見て,顔を見てあいさつをしよう。」もう1つは「自分で考えて,自分で選んで学べるようになろう。」

まずは,あいさつのことから振り返りますね。

なんといっても,あいさつのレベル1からレベル4までを,児童会で話し合って決めたこと,これがとってもすばらしかったですね。先生に言われてめあてを持つんじゃなくて,自分たちで話し合って決めて,めあてを持つ。絶対に自分たちで決めたものの方が「守ろう」「達成しよう」という気持ちになりやすいからです。

その証拠が,これです。9月のあいさつ運動が終わった後にも,校長室の前にシールを張る取組をしていたけれど,それだけに終わらず,今週に入ってまたこうやって,朝のあいさつ運動をやってくれていました。これは正門での写真ですが,西門の前にもたくさんの人が立ってくれていましたね。どうして児童会では何度もあいさつ運動をするのでしょうか。理由はいろいろあると思いますが,きっと自分たちでめあてを決めて,自分たちで決めたことを守ろうとしているからですよ。先生にあいさつ運動をしなさいと言われて,言われるままにやっていたら,こうはなっていないと思うのです。おそらく「まだ十分できていない」「もっとできるようになりたい」「だったら,もう1回やればいいんじゃないか」そんな気持ちになってくれたから2回目があったんじゃないかと,校長先生は思っています。だから,これからも笠岡小学校のあいさつ自慢は,皆さんがこういう気持ちを持ってくれている以上,続いていくと信じていますよ。

ところで,あいさつについて校長先生からお願いがあるので,3学期からといわず今日から,やってほしいことを言います。皆さんならできますよ。だってね,一斉下校の時,ちょっと言っただけで翌朝のあいさつがガラッと変わったからね。期待を込めて言います。


それはね,校長先生や担任の先生にだけあいさつをするのではなく,だれにでもしてほしいということです。知らない人にもです。例えば,登下校のとき,道で会った知らない人にもです。もしかして,知らない人にあいさつをするなんて無駄だと思っていませんか?それは間違いですよ。校長先生は毎朝,正門前を通る人,高校生も社会人もみんなにあいさつをしています。確かに知らん顔をして通り過ぎる人もいます。でも,たった1人でも,知らない人からあいさつが返ってきたらうれしいんですよ。気持ちが元気になります。そして,自分から知らない人にあいさつをすることで,その人に元気をプレゼントしている,という気持ちでやっているんだけど,そうすると,実は自分も元気な気持ちでいられるんです。知らない人とのあいさつは,自分も相手も元気にする,とってもいいものです。ぜひ挑戦してみてください。

次に,自分で考えて,自分でえらんで学べるようになる,ということについて話します。

こんな学び方を,みんなに身につけてほしいと,始業式で話しました。それは,皆さんは一生教室で勉強するわけではなく,教室以外の場所で勉強する時間の方が圧倒的に多いからです。自分の学びは,自分で作っていかなければならないからです。そして,2学期の間,確実にこういう学び方を身につけつつある人が増えてきました。

これは2年,3年,6年の授業の様子の写真ですが,こういう学びを難しい言葉で「単元内自由進度学習」と言います。この3つの学年だけでなく,他の学年でも,こういう学び方ができるようになってきています。自分でめあてを持って,自分で見通しを立てて,教科書をしっかり読んで,調べたり実験したりして,自分のペースで学びを進めてゴールに到達する。こういう形で学べるようになると,皆さんは一生学び続けるための力を持つことができるようになります。それができるようになった人が増えてきている。頼もしいです。クロームブックを上手に使う人もとっても増えてきました。

このように,クロームブックは皆さんの将来のためにとっても役立つ道具です。でも,せっかく将来に役立つものなのに,クロームブックとちょっと残念なつきあい方をしている人がいます。そこで,ここでも,校長先生からのお願いをしようと思います。よく聞いてくださいね。


まず,キーボード入力は速く正確にできるようになってほしいです。皆さんにとって一生の宝になります。キーボードがしっかり打てる人は,いろんな職業に就けます。いろんな勉強も研究もできます。だから,例えばキーボー島アドベンチャーでしっかりトレーニングをして,「名誉島民」を目指してほしいです。まだまだ名誉島民が遠い人は,一つずつ級を上げていけばいいんです。自分のために頑張ってみましょう。

ところで,クロームブックはみなさんの学びのために「国から借りている」ものです。自分のものではありません。しかも,遊び道具ではないんですよ。学びのために借りた道具を,遊び道具にしてはいけませんね。そのことをわかって,上手に使ってほしいです。冬休みも学びに使いましょう。きっとそれぞれの学年で,こんなことに使ってみようという約束や紹介があったはずです。さっき言ったキーボー島アドベンチャーなんかも,冬休みは級をグングン上げるチャンスですよ。

ただし,健康によくない使い方は,絶対にやめてね。自分のためになりません。やりたいから,楽しいからやってもいいんだ,という考え方は将来の自分のためになりませんよ。とても残念な考え方です。視力を下げないためには,画面から30センチメートル以上目をはなして使うこと。30分使ったら,少し休憩して,そのあとまた使うようにすること。寝る時間の1時間前には,眠りにくくなるから使わないこと。これらはすべて,東海大学情報理工学部の柴田隆史先生という方がおっしゃっていることです。健康な体と健康じゃない体,どっちを持ちたいですか?健康が良いに決まってますよね。自分のためですよ。

皆さんは学級で,クロームブックとのつきあい方について話し合っていますか?きっと話し合っているよね。それを思い出しながら,自分のためにどうすればよいか,ちゃんと考えればわかるはずです。冬休み中,これらのことを大切に,上手にクロームブックとつきあってくださいね。


では最後に校長先生から冬休みの宿題を1つ出します。冬休みには,おおみそかやお正月があって,だれもが1年を振り返ったり,新しい年にはこんなことをがんばろうと思ったりします。みなさんも,「令和6年にはこんなことを頑張りたい」というめあてを作ってください。「将来のこんな夢に向かってがんばりたい」ということでも,「3学期には,これができるようになりたい」という目の前のめあてでも構いません。「一年の計は元旦にあり」ということわざもあります。一年の計画は元旦に立てるのがよい。物事は最初が肝心である,という意味です。大みそか,お正月に,ぜひじっくり考えてみてください。

明日から冬休みです。それぞれの教室で,どんな過ごし方をするかは今日改めて考えてくださいね。体の調子を悪くする人が一人も出ないように,願っています。1月9日の始業式を全員で迎えられることを楽しみにしています。長い長い2学期,よくがんばりました。おつかれさまでした。


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