令和6年度第1学期始業式のお話

みなさん,新しい学年への進級おめでとうございます。明日入学式が行われて,入学してくる新1年生48名を迎えますから,全員で276名の仲間とともに,令和6年度の笠岡小学校はスタートします。

このスタートにあたって,今日は2つのことを話します。1つ目。これは去年も一年中話したことです。修了式にも言いました。あいさつのことです。「笠岡小学校をあいさつ自慢の学校にしよう」という言葉,もうすっかり定着したのではないでしょうか。昨年度の6年生を中心にあいさつ運動が何度も繰り返されて,どんどんレベルが上がっていったことを,校長先生は何度もほめました。覚えていますよね。その卒業生は,今朝も何人かあいさつ運動に来てくれてたでしょ。明日も来ると言ってくれました。すごいですよね,卒業生たち。

あいさつは,人と人とがいっしょに生活する上で,とても大切なものです。あいさつがちゃんとできない相手と,いっしょに学んだり遊んだり協力したりすることはできません。そして,あいさつは相手が言ってくれるのを待つのではなく,自分から進んでするものです。

はじめは,去年まで積み上げてきたことのマネでいいのです。新しい学校のリーダー6年生を中心に,あいさつ運動を進めていきましょう。そして去年の6年生が次々と工夫しバージョンアップしていったように,今年の6年生を中心に今年の6年生らしいあいさつ運動を続けてみてほしいのです。あいさつ自慢の学校をいっしょに作っていきましょう。

2つ目のお話です。それは,ルールってなんだろう?約束ってなんだろう?ということです。去年のことを思い出すと,学級によってはルールや約束が十分に守られていない様子を,残念ですが目にしました。例えば,

  • ろうかや階段は,なぜ走ってはいけないですか?
  • 一斉下校など,大人数で集合するときは,なぜ黙って集まるのでしょう?
  • Chromebookで活動するとき,なぜ友達のワークシートにいたずらをしたり友達が嫌がることを誰がやったかわからないように書いたりしてはいけないのですか?

こういうルールや約束があるのは,そうしなければならない,あるいはそうした方が良い理由があるからです。学校で大勢の人がいっしょに生活する上で,このルールや約束ってとっても大事です。ルールを破る人,約束を守らない人は,自分がやりたいことをやっていて,他の人に迷惑をかける・困らせるということを,わかろうとしていないのです。自分勝手だということです。学校のような集団生活をしているところで,自分勝手はいけません。いけないということをわかるようにならないと,大人になって,社会の中で,通用しませんよ。子供のうちにそのことは学ばなければいけません。

一方で,ルールや約束,実は変えられるのです。もしこんなルールや約束を作りたい・こんなふうに変えたい,と思うのであれば,なぜそれを作った方が良いのか,変えた方が良いのか,理由をはっきり持って,先生に相談しましょう。自分勝手な,おかしなルールや約束じゃない限り,先生はきっと取り上げてくれますよ。そして,学級で話し合えばいいのです。話し合った結果,それは変えた方が良い,いや変えない方が良い,みんなで考えて決めるのです。先生とみんなで話し合って決めた,そういうルールや約束は,おそらくみんなちゃんと守れるのです。今年はどの学級でも,ルールや約束にそんな向き合い方をしてほしい,校長先生はそう願っています。

令和6年度のスタートにあたって,「あいさつ自慢の学校をいっしょに作ろう」,「ルールや約束を守ろう・自分たちで作ろう」,という2つのお話をしました。

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