児童朝会のお話(9/30)
「自分がされていやなことは,ほかの人にしてはいけません。」そう言われたことはありますか?たぶん,ほとんどの皆さんが,そういう言葉を聞いてきたのではないかと思います。これ,とっても大切なことですね。これまでも心掛けてきたと思うけど,これからもぜひ続けてくださいね。
ただ,校長先生から皆さんに,もうひとつ,知っておいてもらいたいことがあるので伝えますね。それは,「自分がされて平気なことでも,ほかの人にはそうではないことがある。」ということです。
けれども,アレルギーなどの健康上の理由や,そのほかいろいろな事情で,どうしても牛乳が飲めない人もいます。そんな人に無理やり牛乳を飲ませたりしませんよね。牛乳は体に良い飲み物だからといっても,そういう人にとっては,全然良い飲み物ではないわけです。牛乳の話はほんの一つの例ですが,遊びや勉強,そのほかのことでも,同じようなことはたくさんあります。
そこで「自分がされて平気なことでも,ほかの人にはそうではないことがある。」3つ例を挙げて気を付けなければならないことを伝えますね。私は名前を「よびすて」されても平気です,という人もいるでしょう。だけど,相手はよびすてをされるのが嫌かもしれませんよ。傷つく人もいるかもしれません。だから「さん」をつけてよべば,嫌な思いをする人はいなくなりますね。さんをつけてよぼうと言っているのは,だれに対しても嫌な気持ちにさせにくいからなんです。
ひそひそ話をしながらチラッと見られる。私は平気だよという人がいるかもしれません。でも,嫌な人もいますよ。「にらまれた」と思うかもしれないですよ。だから,紛らわしいふるまいはやめた方がよいのです。つらい思いにさせているかもしれませんからね。
私はグーグルクラスルームで,友達からどんなことを書かれても平気だよ,という人がいるかもしれません。でも,とっても気になる人,嫌な思いをする人もいるんです。だからポチッとボタンを押す前に,読み直してみましょう。今自分が書いたことは,誰が読んでも嫌な気持ちにならない書き方になっているか。とても大切なことですよ。
人にはそれぞれ違いがあります。それは当たり前のことです。違うからこそ,あなたはあなただし,私は私なんです。自分と他の人は違うんだということを知って,それを認めて,大切にしあっていきたいですね。自分を大切にしたいなら,同じくらい他の人を大切にしましょう。そうすることが,結局,私たち一人一人が自分らしく,楽しく生活できることに結び付きます。これで今日のお話を終わります。